快適なオフィス環境は仕事の効率向上に欠かせないものと言えるでしょう。長時間のデスクワークや集中力を要する業務をこなす中で、座り心地やサポートが十分でないオフィスチェアは、腰痛や疲労などの体の不調の原因となりかねません。
仕事の合間やデスクワークの際、快適な椅子に身を預けることができれば、気分もリフレッシュし、集中力も向上することでしょう。
今回は、高級オフィスチェアの魅力と代表的なオフィスチェアの特徴について解説していきます。仕事の合間の息抜きを兼ねつつ、気軽に読んでいただけますと幸いです。
オフィスチェアの中でも、高品質な素材や設計、機能を備えた、快適で機能的なものは高級オフィスチェアと言われています。
このような高級オフィスチェアは、一般的なオフィスチェアよりも快適性、耐久性、デザインの面で優れており、価格帯は数万円~数十万円することがあります。
安価なオフィスチェアであれば1万円以下で購入できるタイプもありますが、自宅でデスクワークを行う方の中には、高級オフィスチェアを購入する方は少なくありません。
私自身も週に半分以上がテレワークであり、自宅で高級オフィスチェアを使用していますが、その機能性や快適性を十分実感しており、値段に見合った価値があると感じています。
また、安価なオフィスチェアと比較して、高級オフィスチェアは素材や設計にこだわっているので、一度購入するとこの先何年も使い続けられるのが特徴でもあります。
読者の皆さんの中には、既に高級オフィスチェアの購入を検討している方もいるかも知れません。今回はこれを選んでおけば間違いないというおすすめのオフィスチェアを紹介しながらその魅力を共有できればと思います。
高級オフィスチェアに向いている人
高級オフィスチェアはその名の通り高価であるため、購入するからにはその価値を十分に享受したいものです。購入したけど使用頻度が低かったり、思ったような効果を実感できなかったりすると、がっかりしますよね。
一般に、高級オフィスチェアを利用するのに向いている人は以下のような方です。
高級オフィスチェアに向いている人
- デスクワークあるいはデスクでの活動時間が長い人。
- オフィスチェアのデザインにこだわりがある。
- 普段椅子に座っていると腰や肩が痛くなる。
- 高品質のものを長く使い続けたい。
- 勉強や仕事、読書等の集中力を高めたい。
- オフィスチェアを自分の体型に合うように細かな調整がしたい。
高級オフィスチェアのメリット・デメリット
高級オフィスチェアを購入するにあたって抑えておきたいメリット・デメリットを整理します。購入後に後悔しないためにも、しっかりとメリット・デメリットを整理しておきましょう。
メリット
- エルゴノミクス(人間工学)設計のため、長時間座っていても疲れない。
- 正しい姿勢を維持し、仕事や勉強、読書の集中力・効率が向上する。
- 素材・設計の品質が高く、長く使い続けられる。
- 肩こり、腰痛などの改善。
- 何と言ってもデザインが格好良い!利用していて自分のモチベーションが上がる。
デメリット
- 一般的なオフィスチェアと比較して、値段が高い、重量が重い、サイズが大きい。
- 買い替えるとき処分が面倒。頻繁な買い替えには不向き。
- 複雑な設計のため、(ものによっては)座面下部あたりにホコリが溜まりやすい。
間違いない!王道オフィスチェア6選!
それでは私のおすすめする、高級オフィスチェアの王道とも言えるものを紹介していきます。
なお、各製品のスペックを記載していますが、今回紹介する高級オフィスチェアに共通して、座面高さ調整、アームレスト(とその調整)、リクライニングの機能は備わっていますので、省略しています。
名称 | エルゴヒューマン プロ2(Ergohuman) |
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フレーム材質 | アルミニウム |
サイズ | 66.5D x 70W x 115H cm |
重量 | 24.9kg |
ヘッドレスト | あり |
ランバーサポート | あり(高さ調節可) |
座面奥行き調節 | あり |
座面前傾チルト | あり |
その他特徴 | オットマン内蔵 |
おすすめ度 |
エルゴヒューマンの特徴は人間工学に基づいた洗練された設計です。メカニックな見た目で、あらゆる利用シーンにおいて様々なパーツを調節して、自分好みのポジションで快適な座り心地を提供します。また、オットマンを付けると、足をのせてリラックスした体制で映画鑑賞や読書など、快適な休息を取ることができます。
一つ気になる点としては、アームレストに若干ぐらつきを感じる場合があります。個体差によるものもあるかもしれませんが、実際に試座して確かめてみるのも良いと思います。とはいえ、それが気にならないくらいの座り心地と機能の豊富さ、洗練されたメカニックなデザインの製品です。
名称 | アーロンチェア(Harman Miller) |
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フレーム材質 | アルミニウム |
サイズ | 42.5D x 68.5W x 93H cm(ミディアム) |
重量 | 19.0kg |
ヘッドレスト | デフォルトなし(サードパーティあり) |
ランバーサポート | あり(高さ調節可) |
座面奥行き調節 | なし |
座面前傾チルト | あり |
その他機能 | 3つのサイズオプション、8Zペリクル、フルアジャスタブルアーム |
おすすめ度 |
アーロンチェアは、知る人ぞ知る、デスクワーカーにとって憧れとも言えるハーマンミラー社の高機能デスクチェアです。その歴史は長く、誕生したのは1994年です。他の高級オフィスチェアと同様、エルゴノミクス設計で多機能であることが特徴です。実際に試座してみると分かりますが、座面に弾力があり、トランポリンに乗っているような不思議な感覚を味わえます。また、リクライニングもフワリとした他の一般的な椅子にはない感覚です。
どんな部屋にも馴染むシックで洗練されたデザインで、オニキス、ミネラル、カーボン、グラファイトの4色展開です。
価格帯は高級オフィスチェアの中でも比較的高い方だと思いますが、長く使い続ければその投資価値は十分にあると思います。
ヘッドレストは付いていないので、リラックスした体制が取りづらいという意見もあるようですが、デスクワークにより集中出来る姿勢を維持できると捉えることも出来るでしょう。どうしてもヘッドレストが欲しい方はサードパーティ製のものを利用することも出来るようです。
名称 | セイルチェア(Harman Miller) |
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フレーム材質 | アルミニウム |
サイズ | 66D x 62.2W x 88.2H cm |
重量 | 20.15kg |
ヘッドレスト | なし |
ランバーサポート | あり(高さ調節可) |
座面奥行き調節 | あり |
座面前傾チルト | あり |
その他特徴 | 3Dインテリジェントバック |
おすすめ度 |
セイルチェアはアーロンチェアと同様、ハーマンミラー社の高級オフィスチェアです。アーロンチェアと比較すると低価格であるため、アーロンチェアに手が出にくい方でも比較的購入しやすい製品です。
「セイル」とは、椅子の背もたれが船の帆(sail)をイメージして作られていることにちなんでいます。この背もたれがセイルチェア最大の特徴であり、アーロンチェアのようなフレームはありませんが、背もたれが柔軟に動き、体型やポジションに合わせてフィットする設計になっています。
また、座面がクッション素材であるため、通気性はメッシュほど高くないものの、お尻が包み込まれるような座り心地を味わうことができます。
高級オフィスチェアの中でも低価格帯を実現しているため、予算にそれほど余裕がない方には特におすすめの製品です。
名称 | コンテッサ(Okamura) |
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フレーム材質 | スチール |
サイズ | 67D x 70.2W x 127H cm |
重量 | 30kg |
ヘッドレスト | オプション |
ランバーサポート | オプション |
座面奥行き調節 | あり |
座面前傾チルト | あり |
その他特徴 | スマートオペレーション、ハンガー(オプション) |
おすすめ度 |
コンテッサは、オカムラの超ロングセラー高級オフィスチェアで、長時間座っても疲れないという口コミが多いです。座面はクッションタイプで、モチモチとした座り心地があります。
座面のクッションの硬さが市によって変わる異硬度クッションを採用しており、前部は太ももを圧迫しないように柔らかい素材、後部はお尻をしっかりとサポートする硬いクッションになっています。
また、スマートオペレーションという機能があり、アームレストの肘の先端部分にレバーがついているので、座ったままの自然な姿勢でリクライニングや座面の高さ調節ができます。他の製品だと、座面下部についているレバーを操作するためにしゃがんだ姿勢を取らないといけなかったりするので、この機能はとてもありがたいですね。
名称 | シルフィー(Okamura) |
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フレーム材質 | アルミニウム |
サイズ | 65.8D x 64.8W x 124.7H cm |
重量 | 20.6kg |
ヘッドレスト | オプション |
ランバーサポート | オプション |
座面奥行き調節 | あり |
座面前傾チルト | なし |
その他特徴 | バックカーブアジャスト、ハンガー(オプション) |
おすすめ度 |
シルフィーは、背もたれのカーブを体にフィットするように調整出来る(バックアジャストカーブ)のが特徴です。また、コンテッサと同様に、座面のクッションの硬さが位置によって変わる異硬度クッションを採用しており、前部は太ももを圧迫しないように柔らかい素材、後部はお尻をしっかりとサポートする硬いクッションになっているため、長時間座っても膝の裏やお尻が痛くなりません。
名称 | サブリナ(Okamura) |
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フレーム材質 | 樹脂 |
サイズ | 73.5D x 70W x 121.5H cm |
重量 | 27.3kg |
ヘッドレスト | オプション |
ランバーサポート | オプション |
座面奥行き調節 | あり |
座面前傾チルト | なし(前傾機能付シンクロリクライニング) |
その他特徴 | ハンガー(オプション)、大型キャスター |
おすすめ度 |
サブリナは、カーブを描く美しいリングフレームが特徴的です。シルフィーと基本的な機能は同じですが、サイズが若干大きめで、体格の大きい人はサブリナを選択するポイントにもなるでしょう。
前述したように、カーブを描くリングフレーム機構を採用しているため、サブリナのバックカーブアジャスト機構はありませんが、樹脂製のフレーム特有の柔らかさを有しています。リクライニングしたときの背もたれのソフトな感触がとても心地よいです。
フィット感で選ぶならシルフィー、柔軟性で選ぶならサブリナ、というところでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事を通じて、高級オフィスチェアの魅力に触れてきました。
エルゴノミクス、デザイン、耐久性が調和した特におすすめのオフィスチェアを紹介してきましたが、、選択肢は豊富で他にもたくさんの高級チェアが存在します。
座り心地の快適さは仕事の質や生産性に左右します。自分に最も適している椅子を見つけるために、この記事を参考にして、自分にぴったりの一脚を見つけてください。
快適なワークスペースがあなたの仕事の生産性と満足度を向上させる手助けとなることを願います。