ビールをいただこう~トラピストビール「シメイ・レッド」と「一番搾り」を飲み比べてみた

賞味期限4年で瓶内熟成~ワインのようなビールが世界にはあるんだ

本場ベルギービールだけど麦芽100%ではなかった~香りがすばらしい

【シメイ・レッド】
スクールモン修道院(ベルギー王国) トラピストビール
シメイ・レッド CHIMAY
ブラウンエール(上面発酵)  
麦芽:ピルスナーモルト(シャンパン産のフランス産大麦)、スターチ:小麦澱粉または小麦粉(10%〜15%)、糖類:デキストロース(5%)、麦芽エキス(0.1%)、香味料:ドイツのハレルタウロス(アロマ)とアメリカのガリーナ(苦い)ホップからのホップ抽出物、酵母と液体転化糖

スターチ、糖類が入っているので麦芽100%ビルより最初はスッキリした味わいに感じた。飲むほどに濃厚に感じたのはスターチ、糖類のためかもしれない。キャラメル香がした。苦味は少ない。
瓶内二次発酵される自然熟成ビールとラベルに記載あり。製造2022.01.31賞味期限か2026.01.31の印字。

苦いと感じた方もいるようなので二次発酵が深くなったときの感想かもしれません。
今回の試飲は2022.11なので比較的新しい時期に飲んだことになります。
330ml Alc.7.0% IBU(苦味)20 SRM(色の濃さ)16濃い茶色

有名なビールだけありとても美味しくいただけました。ラベルに普通のグラスではなくワイングラスで飲むような絵がラベルに載っており、事実とても良いキャラメル香を感じたので香りを楽しむビールだろうと思いました。
横置きもしてはいけない絵がありワインのような酸化熟成ではないかと思います。
二次発酵させて飲むと開栓時期により違う味わいを感じることが出来るのでしょう。
ビールは生もので製造年月日が近いほうがいいと思っていましたが瓶内二次発酵とは世界は広いです。

日本の大手ビールメーカーの数少ない麦芽100%ブランド

【一番搾り】
麒麟麦酒株式会社
福岡県朝倉市馬田 キリンビール福岡工場
一番搾り 麦芽100%外国製造又は国内製造(5%未満)
ラガー(下面発酵) 非熱処理
自然に流れ出る麦汁のみ使用。通常のビールの1.5倍の麦使用。
2009年から麦芽100%化。
633ml Alc.5.0% IBU(苦味)21 SRM(色の濃さ)4黄金色(ペールゴールド)

瓶ビールで試飲。
ほのかな苦味とすっと入ってくる呑み口で非常に飲みやすい、とても美味しいビールです。
麦芽100%の素材の良さを感じます。
肴を選ばない自然で飲み飽きないビールです。

今回試飲のキリン一番絞りの瓶は製造年月日2022.09賞味期限2023.05と8ヶ月ほど。
麦芽は外国製造又は国内製造(5%未満)とラベルに記載があるのでほぼ外国産の麦芽を使用していることになります。
日本のビールブランドとしては初めてドイツで委託生産しています。

因みに他の日本ビールのブランドのIBUの値は、「エビス」はIBU25、「スーパードライ」はIBU16となっています。他にもサッポロ黒ラベルは「IBU21」、キリンラガーは「IBU25」、サントリーモルツは「IBU21」など大体20前後が多いようです。

瓶と缶どちらが美味しいの?

瓶と缶どちらが美味しい問題ですが、缶は冷蔵と常温を3回以上繰り返すと味に影響が出るそうです。
鮮度を保つためには日光を避け涼しい場所に保存するのが良いのは酒類共通です。
保存の工程も影響するように思います。

今回の一番搾りの瓶と缶、両方試飲しましたが、瓶のほうがよりマイルドに、缶はくっきりとした切れ味をより強くかんじました。
これはピルスナーウルケルでも同様に感じましたが、ウルケルは完全に瓶に軍配が上がりましたが、一番搾りはどちらも美味しかったというのが感想です。

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