「web会議で声が聞き取りにくいと言われたので、マイクを買い替えたい。でも種類が多くて選べない」という方は多いのではないでしょうか。web会議マイクにはスピーカーフォン、USBマイク、ヘッドセットと選択肢があり、しかも使うシーンが1人の在宅なのか複数人の会議室なのかで最適解が変わります。この記事では、web会議マイクのおすすめを紹介する前に、まず選び方の軸を整理します。そのうえで、web会議で使うタイプ別に5製品を取り上げ、用途別のおすすめもまとめます。
web会議用マイクの選び方(3つのポイント)
ポイント1:タイプを決める(スピーカーフォン/USBマイク/ヘッドセット)
まず、大きく3タイプから選びます。
- スピーカーフォン:マイクとスピーカーが一体。机の上に置くだけで、ハンズフリーで話せます。1人でも複数人でも使え、エコーキャンセラー(自分のスピーカー音がマイクに回り込むのを消す機能)を内蔵しています
- USBマイク:音質重視。声をクリアに拾えますが、スピーカーは別途必要で、イヤホンやヘッドホンと組み合わせて使います。配信や録音を兼ねたい人向けです
- ヘッドセット:マイクが口元にあるため、周囲の騒音に強く、声だけをしっかり届けられます。長時間の装着感と、見た目を気にするかどうかで評価が分かれます
「置くだけで完結させたい」ならスピーカーフォンです。「声の質を上げたい・配信もしたい」ならUSBマイク、「周囲がうるさい・しっかり声を届けたい」ならヘッドセットが基本の分岐になります。
ポイント2:指向性を理解する
web会議マイク選びで見落とされがちなのが、マイクが音を拾う方向の特性「指向性」です。
- 単一指向性:正面の音だけを拾う。自分の声だけを届けたい1人用途に向く
- 全指向性(無指向性):360度から音を拾う。複数人が机を囲んで話す会議室向け
1人の在宅ワークで全指向性マイクを使うと、キーボードの打鍵音や部屋の反響まで拾ってしまいます。逆に会議室で単一指向性を使うと、マイクから外れた人の声が小さくなります。用途と指向性を合わせることが重要です。
ポイント3:エコー・ノイズ対策機能
web会議で相手に不快感を与える主因は、エコー(自分の声が遅れて返る)と環境ノイズです。スピーカーフォンやビジネス向けヘッドセットは、エコーキャンセラーとノイズリダクションを標準搭載しています。安価な配信用マイクにはこれらがないことが多く、スピーカーで相手の声を出すとハウリングしやすいので、イヤホン併用が前提になります。

実際に最初は安い卓上マイクを買って使ってみたら、エアコンの音とPCのファン音をしっかり拾い、「後ろでずっとサーッと鳴ってる」と指摘される失敗をしました。ノイズ抑制付きに買い替えて解決しています。
web会議マイクおすすめ5選
今回おすすめするweb会議マイク5製品を、タイプ・接続方式・想定人数で一覧にしました。
| 製品 | タイプ | 接続 | 想定人数 |
|---|---|---|---|
| Anker PowerConf | スピーカーフォン | USB / Bluetooth | 1〜6人 |
| Jabra Speak2 40 | スピーカーフォン | USB(有線) | 1〜6人 |
| FIFINE AM8 | USBマイク(単一指向性) | USB / XLR | 1人 |
| EMEET M0 Plus | コンパクトスピーカーフォン | USB(有線) | 1〜2人 |
| ロジクール H340r | USBヘッドセット | USB(有線) | 1人 |
自分がweb会議をするシーン(在宅で1人か、会議室で複数人か、配信も兼ねるか)を思い浮かべながら読み進めてください。
第1位:Anker PowerConf(スピーカーフォン)
全指向性マイクを複数搭載したスピーカーフォンで、机に置くだけでハンズフリー通話が完結します。エコー・ノイズ対策が優秀で、内蔵バッテリーで会議室に持ち運んで使うこともできます。1人在宅から少人数会議まで幅広くこなす万能機で、web会議マイクの最初の1台として最もすすめやすい製品です。
USBでもBluetoothでもつながるので、自席のデスクトップPCでは有線、会議室にノートPCを持ち込むときはワイヤレス、と使い分けられます。声を出した方向へマイクの感度を向ける仕組みが入っており、参加者が数人でマイクを囲んでも、それぞれの声がやせずに届きます。マイクとスピーカーが一体なので、これ1台でイヤホンなしでもハウリングしないのが、在宅ワークでは地味に効いてきます。
- メリット:置くだけで使える/エコー・ノイズ対策が優秀/バッテリー内蔵で持ち運べる/USB・Bluetooth両対応
- デメリット:純粋な音質はUSBマイク専用機に一歩譲る/大人数の広い会議室には集音範囲が足りないことがある
- こんな人におすすめ:在宅と会議室の両方でweb会議をする人
第2位:Jabra Speak2 40(スピーカーフォン)
ビジネス通話機器で実績のあるJabraのスピーカーフォンです。フルレンジスピーカーで相手の声が聞き取りやすく、ノイズキャンセリング機能で自分の声も明瞭に届きます。有線USB接続で遅延や電池切れの心配がなく、会議室の常設用途にも向きます。
「声がこもる」「聞き返される」というweb会議の悩みに対して、まず外さない選択肢です。USB-AとUSB-Cの両方のケーブルが用意されており、会議室のどのPCにもつなげます。バッテリーやワイヤレスは非対応と割り切られているぶん、置きっぱなしで使う会議室の共用マイクとして信頼できます。
- メリット:声の聞き取りやすさに定評/有線USBで安定/MicrosoftTeamsやZoomの認定
- デメリット:Anker機のようなBluetooth接続やバッテリー駆動には非対応(有線前提)/価格は中価格帯
- こんな人におすすめ:会議室に据え置きで使いたい、通話品質を最優先したい人
第3位:FIFINE AM8(USB/XLRダイナミックマイク)
単一指向性のダイナミックマイクで、正面の声をクリアに拾いつつ、周囲の環境音を拾いにくいのが特長です。USB接続でそのままPCに挿せるうえ、XLR接続にも対応するため、将来的に配信機材を拡張したい人にも合います。web会議に加えて、録音やナレーションもしたい人向けの1本です。
- メリット:声がクリアで存在感が出る/単一指向性で生活音を拾いにくい/USB/XLR両対応で拡張性が高い
- デメリット:スピーカーは別途必要(イヤホン併用が前提)/マイクアーム等をそろえると設置スペースを取る
- こんな人におすすめ:web会議と配信・録音を兼ねたい人
第4位:EMEET M0 Plus(コンパクトスピーカーフォン)
手のひらサイズの小型スピーカーフォンで、1人用のおすすめとして人気です。USBケーブル1本でPCにつなぐだけで使え、ノイズ・エコー対策も入っています。持ち運びやすく、価格も抑えめなので、「スピーカーフォンを試してみたい」という入門用途にちょうどよい製品です。
- メリット:小型軽量で携帯しやすい/価格が手頃/USB接続で設定が簡単
- デメリット:集音範囲は1〜2人向けで大人数には不向き/スピーカー音量・音質は上位機に劣る
- こんな人におすすめ:1人の在宅web会議を手軽に、低予算で改善したい人
第5位:ロジクール H340r(USBヘッドセット)
USB接続の定番エントリーヘッドセットです。ノイズキャンセリングマイクが口元に来るため、周囲がうるさい環境でも声をしっかり届けられます。価格が安く、web会議専用の1台として気軽に導入できます。
- メリット:価格が安い/口元マイクで騒音に強い/USB接続で挿すだけ/ハウリングが起きにくい
- デメリット:長時間の装着で耳が疲れることがある/ビデオ会議で見た目が気になる人もいる
- こんな人におすすめ:家族の生活音がある環境、コストを抑えてしっかり声を届けたい人
web会議マイクの用途別おすすめ
- 在宅と会議室を行き来する:第1位 Anker PowerConf
- 会議室に据え置きで通話品質を最優先:第2位 Jabra Speak2 40
- web会議+配信・録音を兼ねたい:第3位 FIFINE AM8
- 1人の在宅会議を低予算で手軽に:第4位 EMEET M0 Plus
- 周囲がうるさい・しっかり声を届けたい:第5位 ロジクール H340r
どれも用途がはっきりしていれば失敗の少ないおすすめ機種です。
マイクを替えてもエコー・ハウリングが起きるとき
原因の多くは「スピーカーの音をマイクが拾う」こと
会議相手の声をPCやスピーカーで出していると、その音を自分のマイクが拾い、相手側にエコーとして返ります。全員がスピーカーフォンやエコーキャンセラー付き機器を使っていれば抑えられますが、1人でもイヤホンなしでスピーカー出力していると、その人が原因でエコーが発生します。
対策の優先順位
- イヤホン・ヘッドホンを使う:最も手堅い。相手の声が自分のマイクに回り込みません
- スピーカーフォンで統一する:机に置くタイプはエコーキャンセラー前提の設計なので、単体で完結します
- 同じ部屋で複数人が別々の端末で参加しない:どうしても必要なら、1台以外はマイクとスピーカーをミュートします
- 会議アプリのノイズ抑制をオンにする:ZoomやTeamsの音声設定にある抑制機能も併用します
web会議マイク選びで失敗しないためのチェックポイント
製品を決める前に、次の3点を自分の環境に当てはめて確認しておくと、買ってから後悔しにくくなります。
使うのは1人か、複数人か
在宅で自分だけが使うなら、単一指向性のUSBマイクかヘッドセットで十分です。会議室で数人がマイクを囲むなら、全指向性のスピーカーフォンを選びます。ここを取り違えると、「自分の声はいいのに同席者の声が遠い」「生活音まで拾う」といったズレが出ます。
相手の声もこのマイクで聞くのか
スピーカーフォンやヘッドセットはスピーカーも一体なので、これ1台で入出力が完結します。USBマイクは入力専用なので、相手の声はイヤホンや外部スピーカーで別に用意する必要があります。「マイクを買えば聞こえも良くなる」とは限らない点に注意してください。
配信や録音も予定しているか
将来的にセミナー配信やナレーション録音もしたいなら、音質と拡張性で勝るUSB/XLR対応のダイナミックマイクを選んでおくと買い直しになりません。web会議専用でよければ、スピーカーフォンのほうが取り回しは上です。

スピーカーフォンにしたのにまだエコーするって言われるんだけど。

たぶん相手側です。参加者の誰かがスピーカー出力のままマイクを開いていると、こちらのマイクが良くても解決しません。

なるほど、全員の環境が揃わないと意味ないのか。
web会議マイクのおすすめに関するよくある質問(FAQ)
web会議マイクのおすすめはスピーカーフォンとヘッドセットのどちらですか?
置くだけで手軽に使いたい、複数人でも使うことがあるならスピーカーフォン。周囲の生活音が大きい、しっかり声だけを届けたいならヘッドセットです。迷ったら、汎用性の高いスピーカーフォンから選ぶのがおすすめです。用途がはっきりしている人は、下のおすすめ5選から選んでください。PC内蔵マイクと比べて、外付けマイクはそんなに違いますか?
はっきり違います。内蔵マイクはキーボードの打鍵音やファン音を拾いやすく、声もこもりがちです。エコー・ノイズ対策の入った外付け機に替えると、相手の「聞き取りにくい」という反応がほぼなくなります。会議室で5〜6人が囲んで使うにはどれがいいですか?
全指向性マイクを搭載したスピーカーフォン(Anker PowerConfやJabra Speak2 40)が向きます。人数がさらに増える場合は、拡張マイクを増設できるモデルや、より集音範囲の広い上位機を検討してください。USBマイクとUSBオーディオインターフェース+マイクは何が違いますか?
USBマイクはPCに挿すだけで使える一体型で、手軽さが魅力です。オーディオインターフェース+XLRマイクは音質と拡張性で上回りますが、機材と設定の手間が増えます。web会議が主目的ならUSBマイクで十分です。Bluetooth接続と有線USB接続、どちらがいいですか?
安定性重視なら有線USBです。遅延や電池切れがなく、接続が途切れません。会議室に持ち運んでケーブルなしで使いたい場合はBluetooth対応機が便利ですが、その日の充電残量には注意が必要です。マイクを買えば相手の声も聞き取りやすくなりますか?
スピーカーフォンならスピーカーも一体なので、相手の声も改善します。USBマイク単体の場合はスピーカー機能がないため、相手の声はイヤホンやPC/外部スピーカー側の性能に依存します。まとめ
web会議マイクのおすすめは、タイプ(スピーカーフォン/USBマイク/ヘッドセット)と用途で選ぶのが基本です。在宅と会議室を兼ねるならAnker PowerConf、通話品質を最優先ならJabra Speak2 40が候補です。配信も兼ねたいならFIFINE AM8が候補です。低予算で手軽にならEMEET M0 Plus、騒音に強くしっかり届けたいならロジクール H340r、という選び分けになります。マイクを替えてもエコーが残るときは、相手を含めた全員のスピーカー出力を疑ってください。あわせてWebカメラおすすめランキング10選やテレワーク環境構築のやり方|必要なものと手順もご覧ください。





