増配株とは?高配当株との違いと調べ方

増配株とは?高配当株との違いと調べ方

「増配株とは何か、高配当株と何が違うのだろう」と気になっていませんか。配当を目当てに株を持ちたいと考えたとき、「高配当株」と並んでよく出てくるのが「増配株」という言葉です。この記事では、増配株とは何かという基礎から、高配当株との違い、連続増配という考え方、そして増配株を自分で探すときの調べ方までを整理します。※本記事は情報提供が目的で、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載は執筆時点の一般的な情報であり、将来の増配や利益を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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増配株とは?(基礎知識)

増配株 とは 基礎知識
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増配株の意味

増配株とは、1株あたりの配当金を年々増やしている(増配を続けている)会社の株式のことです。前期は1株30円だった配当が今期は33円になった、というように、配当額そのものが右肩上がりになっている銘柄を指します。

反対に配当を減らすことを「減配」、据え置くことを「配当維持」と呼びます。増配株は、この中で「増配」を継続できている会社ということになります。

高配当株との違い

高配当株は「今の株価に対する配当利回りが高い」銘柄を指します。一方、増配株は「配当額が増え続けている」銘柄です。着目点が違います。

  • 高配当株: 現時点の利回りの高さが魅力。ただし業績次第で減配され、利回りが下がることもある
  • 増配株: 利回り自体は平均的でも、配当が毎年増えるため、買った値段に対する実質利回り(取得価格ベースの利回り)が年々上がっていく

高配当かつ増配、という銘柄も存在します。ただし「利回りは高いが増配はしていない」「利回りは3%程度だが10年連続増配」というパターンもあり、両者は必ずしも一致しません。

連続増配・累進配当という考え方

増配株を語るときによく出る用語を整理します。

  • 連続増配: 何年連続で増配しているか。連続年数が長いほど、景気後退局面でも配当を守ってきた実績があると評価されます
  • 累進配当: 「減配せず、配当を維持または増配する」と会社自身が方針として掲げているもの。近年、日本企業でもこの方針を打ち出す会社が増えています
  • 記念配当・特別配当: 上場○周年などで一時的に上乗せされる配当。翌年はなくなるため、連続増配年数を数えるときは通常配当(普通配当)ベースで見るのが一般的です

増配株のメリット

増配株 メリット
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取得価格ベースの利回りが上がっていく

増配株の一番の魅力は、保有し続けるほど「自分が買った値段に対する利回り」が育っていく点です。株価1,000円・配当30円(利回り3%)で買った株を考えます。毎年5%ずつ増配して10年後に配当が約49円まで増えれば、取得価格1,000円に対する利回りは約4.9%になります。株価が動かなくても、受け取る配当は増えていく計算です。

数字は「毎年きっちり5%増配が続いたら」という前提の試算で、実際にはこのとおりにはなりません。あくまで「増配が続くと取得利回りがどう育つか」のイメージとして見てください。

企業の自信のシグナルになりやすい

配当を増やすには、それを続けられるだけの利益とキャッシュフローの見通しが必要です。そのため増配は、経営陣が将来の業績にある程度自信を持っていることの表れと受け取られやすく、株価の下支え要因になることがあります。連続増配企業は株主還元姿勢が明確なぶん、長期保有の投資家に好まれる傾向もあります。

実際に「連続増配だから安心」と思って増配発表の直後に高値で買ってみたら、そこが当面の天井でした。良い会社かどうかと株価が割安かは別問題だと痛感した失敗です。

増配株のデメリット・注意点

減配リスクはゼロではない

どれだけ長い連続増配記録があっても、業績が大きく崩れれば減配や無配になることはあります。過去の実績は将来を保証しません。「連続増配」という看板を信頼しすぎて、業績の悪化サインを見逃さないように注意が必要です。

増配の”中身”を見ないと危ない

配当を増やす方法は、大きく分けて2つあります。

  • 利益が伸びていて、その一部を配当に回している(健全)
  • 利益は伸びていないが、利益に占める配当の割合(配当性向)を引き上げている(無理をしている可能性)

後者は長続きしません。配当性向が80%、90%と高まっている状態での増配は、「増配の余力が残り少ない」というサインでもあります。増配しているかどうかだけでなく、なぜ増配できているのかまで見る必要があります。

割高な値段で買うと利回りが伸びない

連続増配で人気の銘柄は、株価も高く評価され、PER(株価収益率)が高めになりがちです。良い会社でも、割高な株価で買えば取得価格ベースの利回りはなかなか上がりません。増配株投資でも「いくらで買うか」は配当の中身と同じくらい重要です。

増配株の調べ方

増配株 調べ方
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連続増配年数で絞り込む

証券会社のスクリーニングツールや配当情報サイトで、「連続増配年数」を条件に銘柄を絞れます。まずは連続増配10年以上といった条件で候補を出し、そこから業種や規模で分散を意識して選んでいくとよいでしょう。

配当性向とDOEを確認する

  • 配当性向: 純利益のうち配当に回した割合。目安として30〜50%程度なら増配の余地があると見られ、70%を超えてくると余力が乏しくなってきます
  • DOE(株主資本配当率): 自己資本に対する配当の割合。利益のブレに左右されにくく、これを基準に安定配当を掲げる会社も増えています

増配の理由を決算資料で確認する

会社の決算説明資料やIRページには、配当方針や増配の背景が書かれています。「増益に伴う増配」なのか「配当性向引き上げによる増配」なのかを確認すると、その増配が続きそうかどうかの判断材料になります。個別の株主還元の調べ方は自社株買い銘柄一覧の調べ方と注目ポイントも参考になります。

よくある質問(FAQ)

増配株とは、何年連続で増配していれば呼べるのですか?明確な基準はありません。一般には数年以上増配を続けている銘柄を増配株と呼び、10年、20年と連続している銘柄はとくに「連続増配株」として区別されます。年数が長いほど、景気後退局面でも配当を守ってきた実績があると評価されます。
増配株と高配当株、初心者はどちらを選ぶべきですか?目的によります。今の配当収入を重視するなら高配当株、長期保有で配当を育てたいなら増配株が向きます。実際には両方の性質を持つ銘柄を組み合わせて、利回りと増配の安定性のバランスを取る人が多いです。
連続増配していれば減配の心配はいらないですか?いいえ。長い連続増配記録がある企業でも、業績が大きく悪化すれば減配や無配になることはあります。過去の実績は将来を保証しないため、業績や配当性向の推移は継続して確認する必要があります。
増配株はいつ買うのがよいですか?一概には言えませんが、増配発表の直後は買いが集まって株価が高くなりやすい傾向があります。良い会社であることと、その時点の株価が割安かは別問題です。PERや配当利回りの水準も見て、割高づかみを避けることが大切です。
増配株はNISAで買っても意味がありますか?配当にかかる税金(約20%)が非課税になるため、配当を受け取り続ける増配株とNISAの相性は良いとされています。ただし非課税の恩恵があるからといって、割高な銘柄を無理に買う理由にはならない点は同じです。
増配株ETF(上場投資信託)と個別の増配株、どちらがよいですか?手間を抑えて分散したいなら増配株ETF、自分で銘柄と買値を選びたいなら個別株が向きます。ETFは1本で多数の連続増配企業に分散でき、減配銘柄が自動的に入れ替わる仕組みのものもあります。一方で信託報酬(保有コスト)がかかり、構成銘柄や利回りは自分で調整できません。
増配の発表はどこで確認できますか?各社のIRページや適時開示情報、証券会社のアプリの銘柄ニュースで確認できます。多くの企業は本決算(通期決算)の発表と同時に翌期の配当予想を出すため、決算発表シーズンは配当方針の変更が集中します。

まとめ

増配株とは、1株あたりの配当を年々増やし続けている会社の株式で、「今の利回りの高さ」に着目する高配当株とは考え方が異なります。保有し続けるほど取得価格ベースの利回りが育つ点が魅力ですが、減配リスクはゼロではなく、増配の原資が利益成長なのか配当性向の引き上げなのかを見極める必要があります。連続増配年数だけでなく、配当性向・DOE・決算資料の配当方針までセットで確認することをおすすめします。関連してインデックス投資はおすすめしない?理由と実態もあわせてどうぞ。

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